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2012年1月23日月曜日

綿ふき病関連の学術論文、小説まとめ

事の起こりは、昭和三十二年二月ごろから当時四十三年の農婦(大正三年二月生まれ。発病は昭和三十年)の皮膚膿瘍切開創から自然綿と思われるものが萌出する現象を田尻保医師が2カ月に亙り観察した上で、昭和三十五年五月、岡山外科学会で発表したのが最初です。

症状
膿瘍のひふの表面を切ると膿と一緒に綿状の物質が出てくる

尿の中にも同様の物質が含まれている

11日間も尿が出ないことがありその期間は綿の萌出が盛んになった。健康状態には問題がなく尿毒症にもかからなかった。

綿が出た腫瘍をきれいにして30分から7時間で綿が出現してくる。

ギブスでおおうと綿の産出はなくなるか、減少する。

綿の産出量と尿の量は反比例の関係にある。
出てくる場所は左右の足、手、へその部分、体の右半身に多く見られる。
(右半身58回、左半身12回)

綿は検査の結果セルロースからできていて
市販の乾燥綿にはないプラズマが存在する(岡山大学理学部木村二博士)


_わが魂の記念碑_
喜寿にあたりて
増田陸郎 自費出版 1990年 NPO法人自費出版ライブラリー


田尻保  臨床
赤木制二 細胞組織的
田尻保、多量の綿を産出する奇異な慢性肉芽性炎例について、日本医事新報、1869号昭35、2、20
赤木制二、無限に多量の綿毛を産出する奇異な症例、いわゆる綿ふき病について、日病会誌50ー153、昭36、4
稲田潔、浜崎美景、赤木制二共著、外科病理学提要359ー361、昭38、3
Made of Cotton?(日本における綿ふき病の紹介)、ニューズウィーク誌、昭39、7、13
綿ふき病研究懇談会第一回会合が田尻病院で行われた、出席者20名。昭39、11、4
いわゆる綿ふき病について、メディカル・カルチャー1号、74ー89(第一回会合の概要)昭40、2
二国二郎:田尻病について、昭40、6、24
建田恭一:所請「綿ふき病」について、日本医事新報、2157号、、昭40、4、17
建田健一:奇病とその取り扱い、日本医事新報、2157号、昭40、4、17
建田健一:綿ふき病見聞記、自然7月号、昭40、7
二国二郎:でんぷん病と綿ふき病、高分子、14ー156号、昭40、3
田尻保:綿ふき病見聞記の反論、自然、3月号、昭41、3
増田陸郎:奇病綿ふき病、東京都職員文化、9月号、昭41、9、1
増田陸郎:綿ふき病の総合研究を、朝日新聞、声欄、昭41、12、6
赤石英:法医学は考える5、綿ふき病、講談社現代親書、129、昭42、10、16
増田陸郎:学問のルールにのらなかった綿ふき病、日本医事新報、2332号、昭44、1、4
ブリタニカ:綿ふき病(田尻病)、943、昭53、1、23
田尻保:綿ふき病の経過、日本医事新報、質疑応答欄、2980号、昭56、6、6
増田陸郎:比較免疫ー動植物免疫の連鎖をめぐりて、臨床医学、36巻10ー12号、37巻1ー3号、総64頁、昭23、10から24、3
日本医事新報 No.3359(昭和63,9,10)
p59
綿ふき病始末記(上)
「それでも綿ふき病はあった」より


小説
安部公房:密会  綿ふき病の綿から布団を作る話がでてくる
井上ひさし:吉里吉里人、第18章、国立製綿場の部分、554-558、新潮社、昭56

マンガ
手塚治虫:秋田文庫 ブラックジャック 15巻「木の芽」45-66,秋田書店


関連サイト

発見者の田尻氏の病院
http://www.tajirihp.or.jp/history.php

アメリカの類似した病気

モルゲロンズ病 Morgellons
http://annexplus.blog52.fc2.com/blog-entry-441.html

http://morgellons.org/

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